2008年06月08日

『日本のふるさとことば集成』第20巻

過日、出入りの書店がみはからいで持ってきた本で、「全国方言談話データベース」と冠がつき、また「国立国語研究所資料集13-20」とも。この第20巻は、「鹿児島・沖縄」です。
国立国語研究所編、国書刊行会 2008年4月24日発行。A5判、273頁の本に、CD-RとCDが1枚ずつついています。本体価格6800円。

これは、昭和52年度から60年度にかけておこなわれた「各地方言収集緊急調査」の録音テープと文字化資料をデータベース化し、さらにそのデータを電子化して公開する事業の成果です。
本巻には、鹿児島県揖宿郡の3人の話者の談話(戦時中の回顧など)と、沖縄県今帰仁村の2人による年中行事の談話、ならびに平良市の3人の話者の正月の話の三つの資料データを収めています。
鹿児島のが1977年、沖縄のは1978年の調査によるものです。

言語学・方言学が専門ではないものにとって、ここに収められたデータをどれだけ活用できるか、正直にいって自信はありません。ただ、談話の内容は民俗学の立場からは大変興味深い内容ですし、また今から30年前の録音は、おそらくもうほとんど失われてしまっている「音」が詰まっているのだろうと推測されますから、その貴重さを楽しむのも一興かと思います。
で、これは全国規模の調査のデータですが、わたくし的には、沖縄県内で相当数の調査地点における同様の調査がおこなわれていて、このような形で公開されるとすてきだろうなぁと思うのですが。
『沖縄のふるさとことば集成』・・・、そういうのは、できないですか?

Posted by 干瀬のまれびと at 15:21│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
 ネットで「ふるさとの方言」を検索し、沖縄から帰ってからは、それで少し勉強させてもらったのですが、「そういうのは、できないですか?」に同感です。
 ところで、沖縄選挙、勝ちました。先ずは、よかった!
Posted by 只今 at 2008年06月09日 09:35
只今さん

こんにちは。コメントありがとうございました。
そして、賛同いただき、重ねて感謝申します。
シマによってことばが異なると言われるほど、沖縄方言と一口に言っても、バリエーションが多いのですし、それなりに採集・調査・分析の蓄積はかなりあるわけですから、それを整理しまとめる組織力と資金があれば、録音資料の公開も含め、できるはずなのですが・・・。

県議会選挙、12年ぶりの与野党逆転とのこと、よかったです。
仲井真県政へというよりは、国政への批判が集中した結果だと思いますが、医療費制度の問題だけではなく、基地問題をはじめとする種々の課題において、しばらく続いた政府寄り県政に風穴をあけることになるでしょうね。
沖縄をめぐる国の姿勢が変わることを、願いたいものです。
Posted by 干瀬のまれびと干瀬のまれびと at 2008年06月09日 10:22