2020年09月21日

コロナ禍による祭祀の変容は・・・

先日、琉球新報に、コロナ禍のなかでも伊平屋島のウンジャミがおこなわれたという記事が写真付きで載っていました。
ただ、おこなわれたとはいえ、例年通りではなかったことが報告されていました。
全国各地で同様に、祭り・行事の縮小・簡略化、あるいは中止という事態が起こっています。
イベント系の祭りは、それでも来年以降、また従前通りに復活できる可能性は高いと思われます。
が、前近代から継承されてきた祭祀・行事・芸能は、なかなかそうたやすく復活することはできないでしょう。

伊平屋島のウンジャミの記事には、神女4人が祭りを司ったとありましたが、本来は20人の神女がいると注記されていました。
16人も減少しているのです・・・。
これは、今年の特殊事情ではもちろんありません。
徐々に減ってきた結果ですが、そういう状況に、さらにコロナ禍が追い打ちをかけることに、おそらくなっていくでしょう・・・。
そして、このことも、全国で見られる現象なのだろうなと。。。。

伊平屋島のウンジャミは、私が初めて沖縄に渡った際に見学した、大変思い出深いというか、とにかく強烈な印象として私の中に刻まれている祭祀儀礼です。今から39年前のことです。
それ以来、再訪がかなっていません。10年くらい前にゼミで伊平屋島を訪れることにしていましたが、フェリーの欠航で急遽伊是名島に予定変更しました。それはそれで良かったのですが、それ以来まだ再訪の機会をつくれずにいます。
39年という時間は、それだけで相当の変容を祭祀にもたらしていると想像します。
そこに、今年のコロナ禍がかぶさり、来年以降もっと大きな変容をもたらしてしまうのではないか。
来年の夏、最後のゼミフィールドワーク先は伊平屋にしようかと、この記事を読んで思い始めています。


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Posted by 干瀬のまれびと at 09:47│Comments(0)年中行事日記
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